海外ドラマで英語学習 | ドラマチック☆ボキャビル!

英単語やフレーズを映画や海外ドラマのシーンで学び、エピソード記憶として脳に定着させます。

みんなわかってるけど... the elephant in the room の意味と使い方

海外ドラマで "the elephnt in the room" という表現が使われていたんだけど、どういう意味?

いくつかの海外ドラマで、どんなときに使われているのか見てみるね!

elephant in the room の意味

誰もが認識しているが口に出したくない重要な問題

elephant in the room の発音

エレファント イン ザ ルーム

英検・TOEICでのレベル

"elephant in the room" は英検や TOEIC の教材では見つかりませんでした。

海外ドラマではこう使われている!

デスパレートな妻たち (Desparate Housewives)

Season 1 Episode 14

ブリーはカウンセラーのゴールドファインと話しています。夫レックスの浮気のあと、それぞれカウンセリングを受けています。ブリーは夫がまだ何か隠し事をしていることに気づいていますが、知らないままの方がいいと思っています。

ゴールドファイン: Bree, how does this reconciliation have a chance if the two of you can't be honest about the innermost parts of your lives?

(ブリー、それでやり直せると思います?お互いの胸の内を見せぬままで。)
ブリー: We're, um, WASPs, Doctor Goldfine.

(私たちは保守派ですもの。)
Not acknowledging the elephant in the room is what we do best.

(問題から目を背けるのは得意です。)
ゴールドファイン: You'd settle for that? A life filled with repression and denial?

(それでいいんですか?抑圧と否認だけの人生でも?)
ブリー: And the dinner parties. Don't forget the dinner parties.

(あと夕食会ができれば。夕食会を忘れないで。)

体裁を気にするブリーにとっては、夫の隠し事よりも夕食会を開くことの方が重要のようです。続きは Hulu で!

デスパレートな妻たち

ブラインドスポット タトゥーの女 (Blindspot)

Season 2 Episode 7

前のエピソードで、ウェラーとナズはある人物を見つけるためにブルガリアに行きました。現地でいろいろあり、なぜか二人はその晩、ベッドを共にします。ところが、パターソンから連絡が入り、ナズが FBI のオフィスに盗聴器を仕掛けていたことが明らかになりました。

そのことを知ったウェラーは態度を急変させます。ナズはあの晩一緒に寝たことで二人の関係の意味を確認したいようでしたが、ウェラーはその話題を避けようとしています。

ナズ: You're just gonna avoid the elephant in the room?

(例の話題は避けるの?)

ウェラー: You hid an elephant in there as well?

(君だって盗聴器を隠してたじゃないか。)

ナズ: Look, I'm sorry, all right?

(悪かったわ。)

ウェラーは綺麗な女性がまわりにいるとすぐに好きになってしまうタイプなのでしょうか。続きは Hulu で!

ブラインドスポット

デビアスなメイドたち (Devious Maids)

Season 3 Episode 12

クビになってしまったゾイラ。お腹にはもうすぐ生まれてくる赤ちゃんがいます。マリソルに新しい仕事を探してもらい、わがままなゲイル・フレミングの元で働くことになりました。初日の会話です。

ゲイル: Marisol said the nicest things about you.

(マリソルがあなたのことを褒めてたわ。)
ゾイラ: Oh, she said... things about you, too.

(あなたのお噂も伺ってます。)
ゲイル: Well, isn't that sweet? Now, Zola.

(うれしいわ。じゃ、ゾラ)
ゾイラ: Actually, it's pronounced Zoila.

(正しくはゾイラです。)
ゲイル: Okay, okay. All of this? No. Chatter should be three syllables or less.

(わかったわ。無駄話はナシね。話すときは 3 音節以内で。)
ゾイラ: Un-der-stood.

(わか・り・ました。)
ゲイル: Now, let's address the elephant in the room.

(じゃあ、まずは問題について話しましょう。)
ゾイラ: Which is?

(問題とういと?)
ゲイル: You. You're an elephant. How many babies are you having?

(あなたよ。おなかに何人いるの?)
ゾイラ: Just the one.

(1 人だけです。)
ゲイル: Mm. (グラスにワインを注ぎながら) I hope it's not gonna interfere with your work.

(仕事に差し支えないといいんだけど。)
ゾイラ: Does day drinking interfere with your work?

(昼間からお酒を飲むと仕事に差し支えます?)
ゲイル: Salty. I like it.

(言うわね。気に入ったわ。)

"elephant" だと言われてしまったゾイラ。ゾイラも黙っていません。ゲイルのもとで働けるのでしょうか?続きは Hulu で!

デビアスなメイドたち

プリティ・リトル・ライアーズ (Pretty Little Liars)

Season 2 Episode 18

ハンナの父親は、ハンナの母アシュリーと離婚したあとに再婚したのですが、ハンナと同じ年ごろの娘(ケイト)がいて、なんと家族でハンナたちが暮らしているローズウッドに引っ越してきて、ケイトが同じ高校に来ることになりました。ケイトとハンナは仲が悪く、ケイトはハンナを傷つけるためには手段を選ばないというとんでもない性格です。

そんなわけでハンナは憂鬱になっています。母親アシュリーとの食事中もずっと浮かない様子です。

アシュリー: So are your friends coming over?
(友達は来るの?)

ハンナ: No. I told you, they're being annoying.

(来ない。みんなうざいの。)

アシュリー: What does that mean?

(どういう意味?)

ハンナ: Never mind. It's not a big deal.

(なんでもない。大したことじゃない。)

アシュリー: Okay. Can we talk about the elephant in the room?

(わったわ。あの子のことを話しましょう。)

ハンナ: Kate isn't an elephant. She's a snake, and she's going to my school.

(ケイトはまるでヘビよ。同じ学校に行くなんて。)

Mom, my life is completely ruined.

(私の人生、台無しよ。)

アシュリー: It's not ruined, it's just gonna be an adjustment.

(少し調整が必要なだけよ。)

ハンナ: No, the only thing she's adjusting are her plans to take me down.

(ケイトは私を潰そうと調整してる。)

POINT

ヘビは、人を表現するときに使う場合は「嫌な人」「陰険な人」「悪意のある人」という意味になります。

ハンナはこのあと、無事に高校生活を送れるのでしょうか。続きは Hulu で!

プリティ・リトル・ライアーズ

映画ではこう使われている!

ズートピア (Zootopia)

ウサギ初の警察官としてズートピア警察署へ初出勤したジュディ。会議室には大勢の警察官がいます。ここでボゴ署長によって任務が割り当てられます。

ヒギンス: Atten-hut!

(気を付け!)

ボゴ署長: All right. All right. Everybody sit.

(よろしい。全員着席。)

I've got three items on the docket.

(伝達事項は 3 つある。)

First, we need to acknowledge the elephant in the room.

(まず、このことに触れないわけにはいかない。)

Francine. Happy birthday.

(フランシーン、誕生日おめでとう。) 注: フランシーンはゾウです。

文字どおりゾウのことでした。ユーモアたっぷりのシーンです。

ズートピア (字幕版)

おわりに

"the elephant in the room" は「誰もが認識しているが口に出したくない重要な問題」という意味です。ゾウは大きな動物なので、本当は無視しようと思ってもできないはずなのですが、それでもそれに触れないようにしているときに使われます。面白い表現ですね。

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