- have a bone to pick with の意味
- have a bone to pick with の発音
- 英検・TOEICでのレベル
- 海外ドラマではこう使われている!
- 映画ではこう使われている!
- おわりに
海外ドラマで "I have a bone to pick with you" っていう表現が出てきてびっくりしたよ。直訳だと「あなたと一緒に拾う骨がある」だけど実際はどいういう意味?
いくつかの海外ドラマで、どんなときに使われているのか見てみるね!
have a bone to pick with の意味
~に言いたいこと (文句/苦情) がある
have a bone to pick with の発音
ハヴ ア ボーン トゥ ピック ウィθ
英検・TOEICでのレベル
"have a bone to pick with" は英検などの教材では見つかりませんでした。
海外ドラマではこう使われている!
デビアスなメイドたち (Devious Maids)
Season 3 Episode 3
マリソルはメイドの派遣事業を始めました。
ゲイルという女性の家にこれまで何人も派遣してきたのですが、ゲイルはどのメイドも気に入らず、すぐに他の人をよこしてほしいと言います。
あるとき、ジェシーという男性がメイドとして働きたいとマリソルの事務所にやってきたのですが、マリソルは男性のメイドなんか聞いたことないと断ります。
ところが、ジェシーは、ゲイルが新しいメイドを探していることを知り、勝手にメイドとして働き始めていました。
それを知ったマリソルが慌ててゲイルの家に行き、いったい何をしているのかとジェシーを問い詰めます。
そこへゲイルがやってきました。
マリソル: I did not send you here. You do not represent my business.
(私はあなたを派遣してないわ。勝手なことしないで。)
ジェシー: Let me explain.
(説明させて。)
マリソル: No! You can get your things and get out before I call the police.
(だめよ。今すぐ出て行って。警察を呼ぶわよ。)
ゲイル: Marisol, I have a bone to pick with you.
(マリソル、あなたに言いたいことがあるわ。)
マリソル: I know. I am sorry.
(わかってます。謝るわ。)
ゲイル: You should be. Where have you been hiding this one?
(謝るべきね。どこに隠してたの?)
マリソル: Huh?
(は?)
ゲイル: How come you sent me all of those duds when you had the perfect maid all along?
(こんな完璧なメイドがいるのに、今までどうして無能な人ばかりよこしたのよ。)
マリソル: Jesse is the perfect maid?
(ジェシーが完璧なメイドですって?)
ゲイル: Oh, yeah. He's a godsend. He's hardworking, polite, never asks what kind of day I'm having.
(ええ、まさに神の恵み。働き者で礼儀正しくて、余計な質問もしない。)
I didn't even know there were male maids.
(男のメイドがいるとはね。)
Finally feel comfortable in my own home.
(これでやっと自分の家でくつろげるわ。)
誰だかわからない人を急に派遣するなと文句を言われるのかと思ったら、逆に喜ばれてしまいました。たしかに男性のメイドは珍しいですね。何か裏があるのでしょうか。続きは Hulu で!
アブセンシア~FBIの疑心~ (Absentia)
Season 2 Episode 5
エミリーの家に父のウォレンがやってきました。ウォレンは心臓発作を起こして退院したばかりで、家で療養させられていました。エミリーに会うなり不満を漏らします。
エミリー: Hey, dad.
ウォレン: I got a bone to pick with you.
(お前に言いたいことがある。)
You left me alone with Suzy homemaker and that ex of yours.
(私を置き去りにしてお前の元夫とその妻に面倒を見させるなんて。)
Thanks a million.
(感謝してもしきれないよ。)
こんな皮肉を言えるくらいに回復して一安心です。続きは Amazon Prime Video で!
映画ではこう使われている!
マグノリアノ花たち (Steel Magnolias)
ドラムがドアを開けると、ウィザーが必死に犬を落ち着かせようとしていました。
ウィザー: Get over here, Rhett! Stop pulling! Sit. Oh, Rhett! Sit! Sit.
(レット、こっちに来なさい。引っ張らないで。座って。座りなさい。)
ドラム: Ouiser, you look like hammered shit.
(ウィザー、まるでつぶされたクソみたいな顔してるぞ。)
ウィザー: Don't talk to me like that!
(そんなふうに言わないでよ!)
ドラム: I'm sorry. You look like regular shit.
(ごめん、ふつうのクソみたいな顔だ。)
ウィザー: I have such a bone to pick with you.
(あんたには言いたいことが山ほどあるわ。)
ドラム: Woof! Aah!
<犬に向かって> (ウー!アー!)
ウィザー: Stop egging him on.
(けしかけるのはやめて。)
1989 年の映画です。主演は若き日のジュリア・ロバーツ。
ジュリア・ロバーツはこの映画でゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞し、翌年、『プリティ・ウーマン』でゴールデングローブ賞 主演女優賞を受賞しました!
おわりに
"have a bone to pick with" は「~に言いたいこと (文句、苦情) がある」という意味です。起源はいろいろあるようです。犬が延々と骨をかじり続けていた、2匹の犬が延々と骨を奪い合っていた、肉がなくなっても犬が骨をかじり続けていた、などなど。急に「骨」という単語が出てくるとびっくりするので、頭の片隅に入れておくとよさそうです。
Hulu のススメ
このブログで紹介している表現はほぼすべて Hulu の海外ドラマで発見したものです。