海外ドラマで "case" が他動詞として使われていたんだけど、どいういう意味?
いくつかの海外ドラマで、どんなときに使われているのか見てみるね!
case (他動詞) の意味
(犯罪の目的で建物や場所を)下見する、下調べする
case の発音
ケイス
英検・TOEICでのレベル
他動詞の "case" は英検や TOEIC などの教材では見つかりませんでした。
海外ドラマではこう使われている!
キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 (Castle)
Season 2 Episode 21
ポール・フィンチという泥棒が殺害されました。これには、エスポジートの元相棒アイクが関わっていることがわかりました。不思議なことに、アイクは昔、事件に巻き込まれ、殺害されたはずでした。
フィンチは殺害される前に銀行強盗をして貸金庫を盗んでいました。ベケットとデミングが銀行のビデオの映像を調べているところに、キャッスルがやってきました。
デミングはイケメン。キャッスルは、ベケットをとられるのではないかと気にしています。
キャッスル: Hey, I brought coffee.
(コーヒーもってきたよ。)
ベケット: Ah, you know what? It's okay. Demming already brought some.
(あら、デミングからもうもらったわ。)
キャッスル: Did he now?
(そ、そうなの?)
(ビデオを見て)Hey, Paul Finch.
(ポール・フィンチだ。)
デミング: Oh, yeah. He's casing the place.
(ほんとだ。下調べしてるな。)
ベケット: And look who his partner is.
(共犯者を見て。)
キャッスル: That's his wife Monica. She said she had no idea what he was doing.
(妻のモニカだ。夫が何をしているかわからないと言っていたのに。)
デミング: There's someone else with them.
(ほかにも誰かいるぞ。)
キャッスル: That's...
(あれは...)
ベケット: Ike Thornton. If he's working for Racine, what's he doing with Finch?
(アイク・ソーントンね。レイシーンの手下なら、なぜフィンチといるの?)
死んだはずのアイクは、ある事実を明らかにしようと今日まで一人で調査をしていたのでした。このあと衝撃の事実が!続きは Hulu で!
Season 2 Episode 21
アイクとエスポジートは犯罪組織の大物レイシーンからあるものを奪うために、レイシーンのオフィスにやってきました。
アイク: You sure you're ready to bet your badge on this? Pretty long odds.
(警察バッジを失ってもいいのか?)
エスポジート: You're my partner. You sure you can get us in Racine's office?
(お前は相棒だ。レイシーンのオフィスに本当に入れるのか?)
アイク: Trust me. I've been casing the joint for three years.
(入れる。3年かけて調べたんだ。)
エスポジート: Let's roll.
(行こう。)
"case the joint" で「下見をする」という意味です。犯罪目的でない場合にも使われるようです。
無事に奪うことができたのでしょうか。エスポジートは警察をやめることになるのでしょうか?続きは Hulu で!
Season 5 Episode 5
ある女性が殺害されました。なぜか現場にキャッスルの指紋が。しかも現場に落ちていたジュエリーの購入者もキャッスルだったことがわかりました。
キャッスルが取り調べを受けている間、キャッスルの母マーサと娘アレクシスがベケットと話をしています。
マーサ: Well, this is madness. This is just madness.
(こんなのおかしいわ。どうかしてる。)
ベケット: It's temporary. We just need to find out the truth.
(今だけです。真実がわかるまで辛抱して。)
Now, can anyone else access your apartment? Does anyone have keys?
(あなたの家に他に誰か入れる人はいる?鍵を持っている人は?)
マーサ: Well, Alicia, the housekeeper.
(家政婦のアリシア。)
アレクシス: Yeah, but she's been with us for 15 years.
(でも15年のつきあいよ。)
And there's a security system.
(それに警報器があるし。)
Even if someone had a key, the alarm would go off.
(鍵で入っても警報器が鳴るはず。)
ベケット: Have you noticed anyone out of the ordinary in the building lately?
(最近いつもと違うことはなかった?)
A maintenance worker, delivery man?
(作業員とか配達員とか。)
Anyone that could've been casing the place?
(誰かが家を探ってるようなことはなかった?)
マーサ: No, no, no, no, nothing.
(何もないわ。)
いったいどういうことなのでしょうか?キャッスルが犯人なのでしょうか?続きは Hulu で!
デビアスなメイドたち (Devious Maids)
Season 2 Episode 1
ビバリーヒルズにあるパウエル家でパーティーをしていたところ、覆面の強盗たちが銃を持って押し入り、宝石類を奪っていきました。
このときからエイドリアン・パウエル(この家の主人)は何か物音がするたびに過剰に怯えるようになってしまいました。
翌日、妻のエヴリンは警察と話しています。警察はボディガードを雇うことを勧め、知り合いのボディガードの名刺を渡そうとしています。
そこへ、エイドリアンが走って部屋に入ってきました。
エイドリアン: There's somebody outside.
(誰かが外にいる。)
警察: What?
(なんですって?)
エイドリアン: In the back yard.
(裏庭に。)
Do you see him?
(見えるだろ?)
He's clearly casing the house.
(明らかにうちを下見してる。)
警察: Mr. Powell, that's a tree.
(パウエルさん、あれはただの木ですよ。)
---- 気まずい空気が流れる ----
エヴリン: I'll take that card now.
(名刺をいただくわ。)
情けないエイドリアンを見て、エヴリンは警察に勧められたとおりボディガードを雇うことにしました。シーンごとにちゃんとオチがついていて笑えます。続きは Hulu で!
ブラインドスポット タトゥーの女 (Blindspot)
Season 3 Episode 18
ウェラーとジェーンは高級レストランで食事をしています。二人はカウンターにいる怪しい女性がちらちらとこちらを見ていることに気づきました。すると、その女性は席を立ち、どこかに行ってしまいました。
ジェーン: She could be going to the bathroom.
(トイレに行ったのかも。)
ウェラー: No, the bathroom's that way. That's the back exit.
(いや、トイレはこっちだ。あっちは裏口だ。)
ジェーン: Of course you would clock where all the exits are.
(出口を全部把握してるのね。)
ウェラー: So, here's how I see it.
(さて、どうしようか。)
We either pursue that woman that might be casing us or we finish this lovely meal.
(俺たちを尾行してるかもしれない女を追うか、おいしい食事を続けるか。)
ジェーン: Check, please.
(会計を。)
建物だけではなく、人にも使えるようです。
この女はいったい何者なのでしょうか。続きは Hulu で!
おわりに
"case" に他動詞があるとは驚きです。犯罪目的で場所を下見するという意味ですが、相手に気づかれないように下見する、というニュアンスであれば、犯罪目的以外にも使われるケースがあるようです。口語でしか使われないようですが、刑事モノではよく出てきます。
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